Kumalica(クマリカ)とは
この記事にたどり着いた方向けに詳しい説明は要らないはずですが、KumalicaはKuma(熊)好きなのぶ(@kumar0001)さんが作ったFeliCa対応アプリです。今のところ、公開されているのはWindows 10 Mobile用のみで、Android版のリリースにも意欲を示されています。
私が愛用している初代NuAns NEOは背面カバーを開けると、交通系ICカードや電子マネーを入れられる場所があり、Kumalicaとの相性が良いことでもよく知られています。

Kumalicaは複数の異なる電子マネーを管理することが可能で、チャージこそできませんが、"おサイフケータイ"的な役割を果たしてくれます。

KumalicaのデータをCSVで保存する
Android上で動作するFeliCa対応アプリは既に山ほどあるそうで、私もNuAns NEO[Reloaded]を手に入れたら、いろいろ試してみたいなと思っています。そんな状況でも、この機能は絶対外せないと確信しているのがCSV形式によるデータのエクスポートです。以下に、Kumalicaでの操作方法をご紹介します。
- 検索ボタンをタップします
- 抽出期間を選択します
- 保存ボタンをタップします

2. で[年月を指定]を選択すると、単月データが表示されます。

2. で[期間を指定]を選択すると、カレンダー形式で[開始日]と[終了日]を指定できます。例えば、昨年のデータをすべて抽出したい場合は下図のように設定します。

2. で選択できる[全履歴]でさらにデータを遡ることも可能です。
3. で[保存]ボタンをタップすると、CSVデータのエクスポート先を選ぶ画面が表示されます。私はOneDriveというマイクロソフト社のクラウドストレージを使っており、ここに保存しておくと、スマホとパソコンの間で簡単にファイル共有ができます。

本稿では、OneDriveの操作説明を省略しますが、適当なファイル名をつけて保存しましょう。拡張子が「.csv」なので、Excel*1などの表計算ソフトでICカードの利用履歴を閲覧・編集できます。

次項でZaimへのCSVインポート方法を解説しますが、同じような機能を持つマネーフォワードなどオンライン家計簿系のサービスにも使えそうです。
参考: CSVアップロード機能リリースのお知らせ | 株式会社マネーフォワード
freeeや弥生会計といった複式簿記の概念を持つサービスもたいていの場合、取り込めるデータフォーマットや操作方法が公開されています。Kumalicaで保存したCSVも一旦、Excelなどで加工すれば活用できるでしょう。
参考: Excelからfreeeに会計データを取り込む – freee ヘルプセンター
KitacaやSAPICAをZaimで使いたい
まず、オンライン家計簿を使ったことがない方のために、我が家のZaimをチラ見せします。現金で買い物をしたレシートをスマホで読み込んだり、パソコン上で手入力したりする機能も備わっていますが、なんといっても便利なのが金融機関との連携です。楽天EdyやWAONといった電子マネーや、クレジットカードの利用データが自動的に取り込まれるので、予算管理がスムーズです。

ところが、・・・です。この自動連携機能はすべての電子マネーで使えるわけではなく、当地のKitaca(JR北海道)や、SAPICA(札幌市営交通)は非対応です。「Kitacaがダメなら、Suicaを使えばいいじゃない」と首都圏に住まうマリー・アントワネットからのツッコミが沢山飛んできますが、その苦労を語りだすと長くなるのでまたの機会に。
ZaimにCSVの受け皿となる口座を作る
さて、ここからが大事な説明です。まず、データをインポートする先となる「口座」をZaim側に追加します。パソコン版のZaimでは、[設定]-[口座]-[追加]メニューです。ICカードごとに適当な名前をつけて、[追加]ボタンをクリックします。

Zaimのアップロード機能を使う
Zaimには、CSVをアップロードするウィザード機能が用意されています。[設定]-[ファイル入出力]-[アップロード]でCSVファイルを指定するところから始めましょう。

ステップ1/3の画面で、列名を割り当てます。

下表に赤字で示した部分は、適宜入れ替えても問題ありません。なぜなら、ふだんZaimをどう活用しているのかによって、最適な選択肢が異なるからです。
Kumalica項目名 | Zaim選択肢 |
取引連番 |
選択しない |
日付 |
日付の列 |
種別 |
お店の列 |
入場駅・バス停・店舗 |
品目名の列 |
出場駅 |
コメントの列 |
金額 |
支出の列 |
残高 |
選択しない |
ステップ2/3の画面で、支出内容の「カテゴリ」や「内訳」を設定できます。私が数回使ってみて気がついたポイントを列記しておきます。
- この画面は何も設定せず、デフォルトのままインポートしても問題ない
- インポート完了後、「履歴」編集画面で内容を変更できる
- チャージの「振替」(例:現金からKitacaへ)記帳は、別途手入力する

ステップ3/3の画面で、インポート先の口座名を選択し、[家計簿に反映する]をタップすれば、作業完了です。

インポート後のデータを編集する
Zaim上にインポートされたKumalicaのデータは、こんなふうに表示されます。

今のところ、あまり件数もないので、カテゴリ欄を一行づつ「電車(交通費)」などに書き換えていますが、Zaimには独自のファイルフォーマットがあるので、Kumalicaからのデータをそちらに変換することも検討中です。